写真のフープタイプのコンビネーションピアスは、
沖縄市在住のお客様、M様が持ってこられました。
お話をうかがうと、この小さなピアスはお客様のお母様のピアス。
もう片方は、失くされてしまい、
お母様かなりショックでため息ばかりだったそうです。
それもそのはず、なんとこのピアス、30年間ずっと愛用されており、
お母様の耳元にはいつもこのピアスが揺れていたそうです。
お客様がご持参されたピアスにはその素材から
時を経て愛されていたこと、
いつもお母様と一緒にすごしていたこと、
そんな雰囲気がすごく伝わりました。
M様のご要望は
「母はこのデザインがすごく好きでした。
比嘉さん、まったく同じものとは言いませんので
デザインが似ているピアスを探してもらえませんか?」
とのこと。
私は
「ピアスのサイズは、若干異なると思います、そして素材も今は変わります。
一番の課題はこのデザインが再現できるかどうかなのですが…。
このピアスお預かりしてもいいですか?」
とお返事しました。
お客様は「時間はかかってもかまいません」というお答えでした。
一瞬、私は(少し難しいかもしれない)と思いましたが、
お客様のため、やるだけはやってみようと
そのお母様が大切にされてきたピアスをお預かりしました。
それから約3ヶ月。
片方のピアスをサンプルに、東京の職人が力を発揮してくれました。
サイズは少し大きくなりましたが、
K14ホワイトゴールドとイエローゴールドのコンビネーションピアスが仕上がってきました。
右がM様がご持参されたお母様のオリジナルピアス。
左のペアが今回偶然にもお母様の誕生日の目前に仕上がったピアスです。
そしてお客様からはお電話でご報告がありました!
お母様にサプライズでプレゼントされ、想像をこえる喜びだったそうです。
お客様から何度も何度もお礼の言葉をいただきました。
いたく感激されていたご様子に私も胸が打たれました。
「無理を言ってお願いして、もしかしたらダメかもと思いながら、気にしていました。
でも、こんなに素敵に母のピアスのデザインが仕上がってくるなんて。
ありがとうございます。大きさも前のものより少し大きいですがそれは母のいまの年齢とすごくマッチして母がゴージャスに見えます(笑)。片方のピアスはラッキーなピアスだから今度はお守りとして、私が母から引き継ぎます」
今回のM様の一番のご要望は<デザインをできるだけオリジナルに近づけること>。
30年以上前のデザインとなるとそれに合った<型>が少なく、
今回は現在職人の元にある新たな<型>を旧デザインに近づける作業が必要となりました。
通常お預かりから約1ヶ月かかるリデザインですが、
今回はお客様のご理解もいただき、3ヶ月お待ちいただくことになりました。
こうしてお客様があきらめかけていたピアスが復活しました。
M様、長い間、お待ちいただき、ありがとうございました。
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